「悩みが頭から離れない…」
「つい同じことをぐるぐる考えてしまう…」
そんな風に、思考の迷路から抜け出せなくなっているときってありませんか？
多くの人が、悩みを「考えて解決しよう」とします。
でも実は──悩みというのは、考えれば考えるほど大きくなるという性質を持っています。
悩みとは、いわば“思考の習慣”。
だからこそ、最もシンプルな解決法は「考えないこと」。
つまり──忘れることなのです。
「忘れる」って、逃げじゃないの？
そう聞かれることもあります。
たしかに、向き合うべき課題を避けているだけでは根本的な解決にはなりません。
でも、「悩み」と「課題」は別物です。
課題は具体的な対処ができるもの。
一方で悩みは、
・起きていない未来を心配する思考
・すでに終わったことを何度も繰り返し思い出す
・自分ではどうにもならないことへの執着
こうした“考えても意味のないループ”です。
つまり、「悩みを忘れること」は、思考の解毒なんです。
では、どうやって忘れればいいのか？
ここで登場するのが、今日のテーマでもある
“無我夢中になれることをする”という方法です。
私たちは、何かに夢中になっているとき、悩むことができません。
なぜならその瞬間、思考が「今ここ」に全集中しているからです。
無我夢中とは、「我（＝自分）」を忘れて、
ただ“今この瞬間”に没頭している状態のこと。
無我夢中がもたらす脳と心のリセット
例えば、こんな経験はありませんか？
- 気づいたら3時間もゲームに熱中していた
- 掃除や模様替えに没頭して気持ちがスッキリした
- 絵や文章を書くうちに心が穏やかになった
これらはすべて、「夢中によって悩みを手放した」状態です。
無我夢中のとき、脳は雑念や自己批判から解放され、
ストレスホルモン（コルチゾール）が減り、
ドーパミンやセロトニンなどの幸福ホルモンが分泌されます。
結果、悩んでいたことがどうでもよくなったり、
別の角度から冷静に捉えられるようになったりします。
夢中になれることは、なんでもいい
「特別な趣味がない」「熱中できるものがない」という人もいるかもしれません。
でも、夢中になれることは大げさなことでなくていいんです。
✔ 5分だけ本を読む
✔ 無音でゆっくりお茶を淹れる
✔ 簡単なストレッチをする
✔ 好きな音楽で1曲分だけ踊る
✔ 公園で空を見上げる
こうした“小さな夢中”の積み重ねが、
思考の渦を鎮め、悩みから心をそっと解放してくれます。
事例：夢中が悩みを溶かした瞬間
30代女性Aさんは、仕事と育児の両立に悩み、
毎晩「私ってダメな母親かも」と自己嫌悪に陥っていたそうです。
そんなとき、友人の勧めで始めたのが「朝15分の散歩」でした。
歩きながら周りの景色に意識を向けるうちに、
不思議と心が軽くなっていき、「悩んでるヒマがもったいない」と感じるようになったといいます。
別の40代男性Bさんは、職場での人間関係にストレスを抱えていました。
週末に料理を始めてから、包丁を握る時間に没頭することで、
「悩みって、自分の中に作っていたものかもしれない」と気づいたと話してくれました。
夢中は、誰にでもできる“心のリセットボタン”なんです。
忘れることが、悩みの解決を早める
悩みを「解決しよう」とすればするほど、
私たちの脳はその問題に意識を集中させ、
結果として問題を強化してしまうことがあります。
でも、「一旦忘れる」ことで、
心が軽くなり、必要な視点やアイデアが自然と湧いてくることも。
忘れること＝手放すこと。
手放すこと＝新しい可能性を受け取る準備。
夢中になることで得られる“空白”こそが、
新しい答えが降りてくる余白になるのです。
行動提案：悩んだら、とにかく夢中になろう
今日、もし悩みで頭がいっぱいになったら、
「考えることをやめよう」とする代わりに、
何か一つ、夢中になれる小さな行動をやってみてください。
歌う、歩く、書く、創る──何でもいい。
“今”に集中した瞬間、未来や過去から意識が外れ、
悩みはすーっと遠ざかっていきます。
夢中は、最強のメンタル薬。
あなたの毎日に、静かであたたかな変化をもたらしてくれるでしょう。
もしこの考え方が心に響いたら、
ぜひ身近な人にもシェアしてみてくださいね🌿
それが、あなたの“悩みを手放す連鎖”の始まりかもしれません。
